国家試験の必須問題を基にしたクイズにチャレンジ!

薬剤師国家試験の問題を基に、問い方を変えたクイズ問題を作成してみました。クイズスタートボタンのクリックで開始出来ます。
※成績などの情報は一切記録しておりません

下の項目に基となっている過去問、勉強するべき内容、実務実習との関連性など整理しております!
出題元となった問題と解説・勉強するべき関連分野
クイズ1 105回 130 衛生 再興感染症
国家試験での重要度
実習での重要度

設問のグラフを見てみると2010年までは50~150人程度であったものの、2015年以降増加傾向を示している事が分かります。
この特徴を示すのはは再興感染症の劇症型溶血性レンサ球菌感染症になります。

加えて新興感染症と再興感染症の言葉の意味の違いを抑えましょう。同時に検疫感染症についても整理しておくと良いです。
新興感染症 | 1970 年(昭和45 年)以降に、新たに発見された感染病原体あるいは、かつては不明であった病原体により、地域的あるいは国際的に公衆衛生上思題となっている新感染症 |
再興感染症 | 「既知感染症で発生数が減少し、公衆衛生上ほとんど周題にならなくなっていたが、近年再び出現・増加している感染症あるいは将来的に問題となる可能性のある感染症 |
検疫感染症 | 検疫法で指定されている感染症 ※検疫法の目的は 国内に常在せず、流行した場合に重大な影響を与えるおそれがある感染症が船舶や航空機により海外から持ち込まれることを事前に防止することが目的 |
新興感染症

新興感染症については数が多いです。
赤字で記載したものについては薬理・薬物治療・実務などで治療法の詳細まで聞かれやすいです。
1970 年(昭和45 年)以降に、新たに発見された感染病原体あるいは、かつては不明であった病原体により、地域的あるいは国際的に公衆衛生上思題となっている新感染症
ウイルス性 | エボラ出血熱 E型肝炎 C型肝 成人T細胞白血病 後天性免疫不全症候群 SARS 鳥インフルエンザ SFTS(重症急性呼吸器症候群) MERS COVID19(新型コロナウイルス感染症) |
細菌性 | レジオネラ カンピロバクター 腸管出血性大腸菌 ピロリ菌感染症 |
原虫性 | クリプトスポリジウム症 |
再興感染症

再興感染症は主にデング熱、結核、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、マラリアがあります。
これらについては社会問題にもなりつつあるので現状の流行度合いなど把握しておきましょう
また、赤字については治療薬なども抑えておくと良いでしょう。
デング熱 | 世界で毎年1億人 年間200例以上の輸入感染例 2014年には160例の国内感染が報告。 |
結核 | 2013年には約900万人の新規感染者 150万人が結核で死亡している。経気道的に飛沫核感染(空気感染)を起こす。 |
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 | 2010年までは国内50~150人程度であったものの、2015年以降増加傾向を示している。 2018年では国内で700例報告されている。 |
マラリア | 世界で約2億人の罹患者と44万人の死者 ハマダラカが媒介 クロロキン耐性が問題になっている。 |
検疫感染症

検疫感染症は 検疫法及び政令で指定されています。
船舶や航空機によって海外からの持ち込みを防ぐことが目的です。
主に一類感染症 インフルエンザ 蚊による媒介 MERSなどが対象に指定されています。
一類感染症 | エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 痘そう 南米出血熱 マーブルブルク病 ラッサ熱 ペスト |
インフルエンザ | 新型インフルエンザ等感染症 鳥インフルエンザ(H5N1 H7N9) |
蚊による媒介 | マラリア デング熱 チクングニヤ熱 ジカ熱 |
その他 | MERS(中東呼吸器症候群) |
クイズ2 物理 105回 99 物理 線量測定器
国家試験での重要度
実習での重要度

本問題では線量測定原理及び放射線と物質の相互作用について問われています。
放射線量の測定原理

測定原理として「電離作用」「蛍光作用」「写真作用」をそれぞれ使うものに分類されます。まずは原理別に見てみましょう。
測定原理 | 種類 |
---|---|
電離作用 | 電離箱(気体中) 比例計数管(気体中) GM計数管(気体中: 不活性気体に放射線照射) Ge半導体検出器(固体中) |
蛍光作用 ※シンチレーション: 放射線エネルギーを蛍光として放出 | 液体シンチレーションカウンタ(液体中) NaI(TI)シンチレーションカウンタ(固体中) ZnS(Ag)シンチレーションカウンタ(固体中) IP(イメージングプレート)(固体中) |
写真作用 | 写真フィルム |

測定原理の次は、測定対象別の分類を見てみましょう。
測定対象 | 種類 |
---|---|
高線量放射線 | 電離箱 |
α線 | ZnS(Ag)シンチレーションカウンタ |
高エネルギーβ線 | GM計数管 |
低エネルギーβ線 | 液体シンチレーションカウンタ |
γ線 | Ge半導体検出器 NaI(TI)シンチレーションカウンタ |
X線 | 写真フィルム |
広い利用範囲 | 比例計数管 |
放射線と物質の相互作用

核種放射線がどの様な相互作用を引き起こすかを簡単にまとめたものになります。
種類 | 主な相互作用 |
---|---|
α線(ヘリウム原子核) | 電離作用(ブラッグ曲線) |
β⁻線(陰電子) | 弾性散乱 非弾性散乱 制動放射 |
β⁺線(陽電子) | 弾性散乱 非弾性散乱 制動放射 陽電子消滅 |
γ線(核内発生する電磁波) | 光電効果 コンプトン散乱 電子対生成 |
X線(核外発生する電磁波) | 光電効果 コンプトン散乱 電子対生成 |
相互作用を利用した医療技術の例

ブラッグ曲線 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 最終更新 2022年8月15日 (月) 23:26 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B0%E6%9B%B2%E7%B7%9A

α線は停止する直前に急激に比電離度が増加する性質(ブラッグ曲線)を示します。
この性質は、重粒子がん治療などにも応用されています。


陽電子消滅とは、β⁺線が電子と衝突し消滅した際に180度の方向に2本のγ線を放出する現象です。
これはPET(陽電子放射断層撮影法)に応用されています。
PETに用いられるβ+線放出核種として、
11C 、13N 、 15O 、18F などがあります。
診断用放射線医薬品についても把握しておくと薬理や実習にも役に立ちます

γ線放出核種で標識した医薬品を特定の臓器に集積させ、
放出されるγ線を検出する手法をSPECTと呼びます。
標識核種として ⁹⁹mTC(過テクネチウム酸ナトリウム) ¹²³I(イオフルバン)等が用いられます
分類 | 放射性医薬品名 |
---|---|
甲状腺機能診断薬 | ヨウ化ナトリウム(131I) |
てんかん診断薬 | イオマゼニル(123I) |
パーキンソン症候群診断薬 レビー小体型認知症診断薬 | イオフルパン(123I) |
心臓疾患、甲状腺、肺腫瘍診断薬 副甲状腺疾患治療薬 | 塩化タリウム(201TI) |
脳局所機能検査薬 肺局所機能検査薬 | キセノン(133Xe) |
造血骨髄診断薬 | 塩化インジウム(111In) |
悪性腫瘍 虚血性心疾患診断 | フルオロデオキシグルコース(18F) |
脳腫の診断 甲状腺疾患の診断 唾液腺疾患の診断 異所性胃粘膜疾患の診断 | 過テクネチウム酸ナトリウム(⁹⁹mTC) |
クイズ3 衛生 102回 128 死亡率の年次推移(1947-2014)
国家試験での重要度
実習での重要度

まずは1位が悪性新生物 2位が心疾患である事は抑えておきましょう。
また、脳血管疾患、肺炎、老衰については推移の入れ替わりがあるので注意が必要です。
順位 | 1980年 | 1990年 | 2000年 | 2010年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|
第1位 | 脳血管疾患 | 悪性新生物 | 悪性新生物 | 悪性新生物 | 悪性新生物 |
第2位 | 悪性新生物 | 心疾患 | 心疾患 | 心疾患 | 心疾患 |
第3位 | 心疾患 | 脳血管疾患 | 脳血管疾患 | 脳血管疾患 | 老衰 |
第4位 | 肺炎 | 肺炎 | 肺炎 | 肺炎 | 脳血管疾患 |
第5位 | 老衰 | 不慮の事故 | 不慮の事故 | 老衰 | 肺炎 |


肺炎と老衰は年々増加傾向にありますが、これは
人口の高齢化による影響だと考えられています

心疾患は1995年の死亡診断書様式の改定によって、「心不全」の記載が減少した時期がありました。これによって1994年以降心不全の死亡率は減少し、虚血性心疾患や脳血管疾患による死亡が若干上昇しました。

脳血管疾患は1980年は一位でしたが1990年に悪性新生物と心疾患には抜かれています。現代も徐々に患者数が減っています
これは、食生活の変化によってナトリウムの摂取量が減ったことによる血圧低下が主要な要因と考えらています。
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